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制御構造
制御構造: プログラムの流れを操作しよう
制御構造は、C言語においてプログラムの実行フローを制御する仕組みです。条件に応じて異なる動作をさせたり、同じ処理を繰り返したりするのに使います。主な制御構造には、条件分岐のif
文やswitch
文、そしてループのfor
文やwhile
文があります。
1. 条件分岐: if文とswitch文
条件分岐は、条件によってプログラムの挙動を変えるためのものです。if
文は、特定の条件が真か偽かを判断して処理を分岐させます。
int number = 10;
if (number > 0) {
printf("数字は正です");
} else if (number < 0) {
printf("数字は負です");
} else {
printf("数字はゼロです");
}
この例では、number
が正の場合、負の場合、ゼロの場合でそれぞれ違うメッセージを表示します。
switch
文は、特定の式の値によって複数の条件分岐を行います。
int option = 2;
switch (option) {
case 1:
printf("選択肢1が選ばれました");
break;
case 2:
printf("選択肢2が選ばれました");
break;
default:
printf("無効な選択肢です");
}
option
の値によって、対応するcase
が実行されます。default
はどのcase
にも該当しない場合の処理を定義します。
2. ループ: for文とwhile文
ループは、同じ処理を繰り返し実行するための構造です。
for (int i = 0; i < 5; i++) {
printf("繰り返し中: %d\n", i);
}
この例では、i
が0から始まり、5未満の間(つまり0から4まで)、繰り返し処理が行われます。i++
は、i
を1ずつ増やす操作を意味します。
while
文は条件が成り立っている間繰り返し処理を行います。
int count = 0;
while (count < 3) {
printf("カウント: %d\n", count);
count++;
}
この例では、count
が3未満の間、繰り返し処理が行われます。count++
によってcount
が1ずつ増えます。
これらの制御構造を使うことで、プログラムの特定の条件や反復処理を行い、より柔軟な動作を実現することができます。慣れてくると、複雑なプログラムの制御も行えるようになるでしょう。