目次
C言語のコーディング規約とは?
C言語のコーディング規約は、プログラムを書く際に一貫性を保ち、
可読性を高めるためのルールやガイドラインの集合です。
これらの規約は、個々のプログラマーや開発チームがコードを書く際に遵守すべき標準を定めます。
コーディング規約は、プログラムの品質を向上させ、保守性を高めるのに役立ちます。
覚えておきたい c言語のコーディング規約
C言語のコーディング規約は、以下のような項目に焦点を当てることが一般的です。
①命名規則
- 変数、関数、定数などの識別子は、わかりやすく、意味のある名前を付ける必要があります。また、スネークケース(snake_case)、キャメルケース(camelCase)、パスカルケース(PascalCase)などの命名スタイルが採用されます。
- スネークケース(snake_case):
- スネークケースは、すべての単語を小文字で書き、単語の間にアンダースコア
_
を挿入して区切ります。 - 主に変数名や関数名、ファイル名などに使用されます。
- 例:
number_of_students
,calculate_total_score()
,file_name.txt
- スネークケースは、すべての単語を小文字で書き、単語の間にアンダースコア
- キャメルケース(camelCase):
- キャメルケースは、最初の単語を小文字で書き、後続の単語の最初の文字を大文字で書き、単語の間にスペースやアンダースコアを使用せずに連結します。
- 最初の単語も大文字で始まることがあり、この場合はパスカルケースとも呼ばれます。
- 主に変数名や関数名に使用されます。
- 例:
numberOfStudents
,calculateTotalScore()
- パスカルケース(PascalCase):
- パスカルケースは、すべての単語の最初の文字を大文字で書き、単語の間にスペースやアンダースコアを使用せずに連結します。
- 主にクラス名や型名、関数名、定数名などに使用されます。
- 例:
NumberOfStudents
,CalculateTotalScore()
これらの命名スタイルは、プログラミング言語やプロジェクトの慣習によって異なります。一貫性を保つために、特定のプロジェクトやチームでは1つのスタイルを採用し、それに従うことが重要です。
②インデントとスペース
- インデントは通常、2つまたは4つのスペースで行われます。タブ文字の使用は避けることが推奨されます。
- 演算子の周りには適切なスペースを置くことが望まれます。
例
for (int i = 0; i < 10; i++) {
printf("%d ", i);
}
③括弧の配置
- 一般的に、括弧は新しい行に置かれますが、同じ行に置かれることもあります。どちらのスタイルを使用するかは、プロジェクトやチームのポリシーに従います。
④コメント
- コード内には、理解を助けるために適切なコメントが含まれるべきです。コードの動作や意図を説明するコメントが望まれます。
- コメントは余計な情報を含まず、簡潔で明確であるべきです。
⑤エラーハンドリング
- エラーコードの処理方法やエラーメッセージの表示方法などに関する規則があります。エラーハンドリングの一貫性を保つことは、ソフトウェアの信頼性を高めるのに役立ちます。
⑥関数やモジュールの長さ
- 単一の関数やモジュールは、短く、明確であるべきです。長大な関数やモジュールは、理解が難しくなりますので、適切に分割する必要があります。
⑦言語の機能の使用
- 特定のC言語の機能の使用に関する規則があります。例えば、goto文の使用を避けるなどが挙げられます。また、セキュリティ上の問題や可読性の向上のために、特定のライブラリや機能の使用を推奨または禁止することがあります。
⑧ポータビリティ
- コードが複数のプラットフォームで実行される場合、プラットフォーム間の違いに対処するための規則があります。これには、特定の関数や機能の使用を避けることや、プラットフォーム固有の処理を適用することが含まれます。
これらの規則は、プロジェクトやチームのニーズに合わせて調整されることがありますが、一般的にはコードの品質を向上させ、保守性を高めるために使用されます。