【Python応用】タプル関数とは?

タプル(Tuple)は、Pythonの重要なデータ構造の一つであり、リストと同様に複数の要素を格納できますが、異なる点もあります。

この記事では、Pythonのタプルについて詳しく説明し、タプル関数に焦点を当ててその使用方法を解説します。

目次

タプル関数とは?


タプル(Tuple)とは?

タプルは、変更不可能(イミュータブル)なシーケンス型のデータ構造です。つまり、一度作成されたタプルの要素は変更できません。タプルは、カンマで区切られた値のシーケンスで表されます。例えば:

my_tuple = (1, 2, 3, 4, 5)

タプルはリストと似ていますが、リストは角かっこ [ ] で、タプルは丸括弧 ( ) で囲みます。

タプル関数

1. tuple()

tuple() 関数は、他のデータ構造(リスト、文字列、範囲など)をタプルに変換します。例えば:

my_list = [1, 2, 3, 4, 5]
tuple_from_list = tuple(my_list)
print(tuple_from_list)  # Output: (1, 2, 3, 4, 5)

このように、リスト my_listtuple() 関数でタプルに変換しています。

2. zip()

zip() 関数は、複数のイテラブル(リスト、タプル、文字列など)からタプルのペアを生成します。各イテラブルから同じインデックスの要素がタプルにまとめられます。例えば:

names = ("Alice", "Bob", "Charlie")
ages = (30, 25, 35)
zipped_data = zip(names, ages)
print(list(zipped_data))  # Output: [('Alice', 30), ('Bob', 25), ('Charlie', 35)]

この例では、namesages の各要素が対応するタプルにまとめられています。

まとめ

Pythonのタプルは、変更不可能なシーケンス型のデータ構造であり、リストとは異なる特性を持ちます。tuple() 関数を使うことで他のデータ構造をタプルに変換でき、zip() 関数を使うことで複数のイテラブルからタプルのペアを生成できます。タプルは変更不可能であるため、安定したデータ構造が必要な場合に特に便利です。

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