JavaのStringクラスのtoUpperCase()
メソッドは、文字列内のすべての文字を大文字に変換します。このメソッドは、文字列を新しい文字列として返します。ここでは、このメソッドの基本的な使い方とその動作について説明します。
目次
StringクラスのtoUpperCase()メソッド
toUpperCase()
メソッドの基本的な構文
toUpperCase()
メソッドの基本的な構文は次の通りです。
String toUpperCase()
使用例
以下は、toUpperCase()
メソッドの使用例です。
String text = "Hello, World!";
String upperCaseText = text.toUpperCase();
System.out.println(upperCaseText); // 出力: HELLO, WORLD!
上記の例では、文字列text
内のすべての文字が大文字に変換され、新しい文字列upperCaseText
に格納されています。
文字の変換のみ
toUpperCase()
メソッドは、アルファベット文字にのみ適用され、数字や記号などの他の文字は変換されません。
String text = "123abc!@#";
String upperCaseText = text.toUpperCase();
System.out.println(upperCaseText); // 出力: 123ABC!@#
上記の例では、数字や記号は変換されず、アルファベット文字だけが大文字に変換されています。
ロケールの指定
toUpperCase()
メソッドには、ロケールを指定するオーバーロードされたバージョンもあります。
String text = "i̇stanbul";
String upperCaseText = text.toUpperCase(Locale.forLanguageTag("tr"));
System.out.println(upperCaseText); // 出力: İSTANBUL
上記の例では、トルコ語のロケールを指定して、文字列text
内のすべての文字を大文字に変換しています。トルコ語のi
はİ
に変換されます。
結論
JavaのStringクラスのtoUpperCase()
メソッドは、文字列内のすべての文字を大文字に変換するために使用されます。大文字と小文字の区別を無視する場合や、文字列の比較を行う際に便利です。特定のロケールに対して変換を行うことも可能です。