MENU
  1. ホーム
  2. java
  3. Java：アノテーションとは？

Java：アノテーションとは？

java
目次

アノテーション

Javaのアノテーション（Annotation）は、ソースコードにメタデータを追加する手段であり、コンパイラやランタイムに対して情報を提供します。これにより、コードの振る舞いや処理に関する情報を付加することができます。

アノテーションの概要

アノテーションは @ 記号を使って宣言されます。Javaで標準的に提供されているアノテーションのいくつかを見てみましょう。

// @Override: メソッドがスーパークラスのメソッドをオーバーライドしていることを示す
@Override
public void myMethod() {
    // メソッドの処理
}

// @Deprecated: 非推奨の要素であることを示す
@Deprecated
public void oldMethod() {
    // メソッドの処理
}

これらのアノテーションはJavaのビルトインアノテーションの例です。しかし、独自のアノテーションも作成できます。

アノテーションの作成

独自のアノテーションを作成するには、@interface キーワードを使用します。

import java.lang.annotation.*;

@Retention(RetentionPolicy.RUNTIME) // アノテーションの保持ポリシー
@Target(ElementType.METHOD) // アノテーションの適用対象
public @interface MyAnnotation {
    String value() default "default value"; // アノテーションの要素
}

この例では、MyAnnotation という名前のアノテーションを定義しています。@Retention アノテーションは、アノテーションを保持する期間を指定し、@Target アノテーションはアノテーションを適用できる要素（クラス、メソッド、フィールドなど）を指定します。また、value() という要素を定義し、デフォルト値を設定しています。

アノテーションの利用

作成したアノテーションを実際のコードで使用することができます。

public class MyClass {
    @MyAnnotation(value = "custom value")
    public void myMethod() {
        // メソッドの処理
    }
}

このように、@MyAnnotation を myMethod() メソッドに適用することで、そのメソッドに対する特定の情報を付与することができます。

アノテーションの応用

アノテーションは、様々な用途で利用されます。例えば：

  • コードドキュメンテーション: @Deprecated や @Override のようなアノテーションは、ドキュメンテーションに役立ちます。
  • リフレクション: リフレクションを使って実行時にアノテーション情報を取得し、特定の処理を行うことができます。
  • フレームワーク: フレームワークやライブラリは、アノテーションを利用して特定の処理を実行するための情報を提供します（例えば、Spring Frameworkの@Autowired）。

アノテーションは、Javaプログラムでメタデータを付与し、コードをより柔軟かつ理解しやすくする強力な手段です。ただし、過剰な使用はコードを複雑にする可能性があるため、適切に利用することが重要です。

java
目次